【Blog】新しい服を着る前には必ずチェックしよう

  • 2014-4-11
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SAKURA_20140329

電車での移動中でのこと。

弊社の最寄り駅の構内で、前に歩いている若い男性(多分、年齢は18歳~20歳)がスーツを着ていた。

前を歩いているので、必然的に私の視界にはその男性の後ろ姿が目に入る。

なんとなく、ぼんやり入ってくるそのスーツのセンターベント(背の縫い目に1本切れ込み)部分が楕円形に開いたり閉じたり・・・。
そして、ズボンの後ろポケットあたりには、バッテン「✕」の白いものが・・・。

そう、スーツのセンターベントとズボンの後ろ左右ポケットの3箇所に、新しいスーツの「縫い止め糸がついたままなのである。

「新入社員かな・・・」「スーツはじめて来たのかしら?」などと思いながらも、「糸がついたままですよ」と声をかけるかどうか迷うこと数メートル・・・。

こういう時、声をかけてよいかどうか、また、言って逆ギレされたらどうしようか、もし逆ギレされたらスルーするか、それとも戦うか、そしてそこまですることなのか、その自分に振りかかるリスクは・・・などと一瞬考えをめぐらしてしまう。

普通、みなさんならどうするのだろうか。
一般アンケートでもとってみたいものだ。

しかしながら、向こうの不利益になることではないし、ましてや「チャック開いてますよ~」とか、「ストッキング伝線してますよ~」とかのパターンよりかなり“言いやすい”パターンだ。

また、いきなり声をかけると、「変に積極的な女(おばちゃん)がナンパしてきたのか?」とも思われかねない。

10代や20代の若者、それも男性(男子)に、どう声をかけるべきか。

数秒間の内にいろいろと自分の心の中で思案したあげく、
「私が気がついたのだから言ってあげないと、せっかくのスーツなのにカッコ悪いぜ・・・」と思い、
そして、まさか、もう、この歳だし、変な女がナンパしてきた・・・とは誤解はされないだろう・・・と意を決し声をかけた。

『すみません、新人さん?・・かしら?』

振り向きざまにその男性は『はい、そうです!』と応えた。

(うん・・・キレるタイプの若者ではない・・・)

私は、すぐに、『スーツ、はじめて着たのかしら?』と質問をした。

すると、恥ずかしそうに『はい』と応えた。

(ここは、間髪入れずに、何の用事で声かけたのかを告げねばならない・・・)

急ぎ気味の早口で『ちょっといいかしら、後ろの糸が止めてあるままだし、左のお尻あたり見てみて、バッテンの糸がついたままだけど・・・』と告げて、『失礼しますね!』『ほら、ここよ』『ここにも、糸で✕が付いているでしょう』と、たて続けに話をしながら、糸を取ってあげた。

怪しい者では無いことを相手が理解し、この状況を受入れていることを察して、更にたたみかけるように、縫い止めの糸を取りながら、会話を続けた。

『せっかく、カッコいいのに台無しよ』と私がいうと、男性は、『俺、家から超~ダサかったんすね!』と恥ずかしそうに笑ってみせた。

糸を取り終え、駅のエスカレーターをその男性を前にして出口まで乗ると、男性の方も緊張が解けたのか、何を聞かずとも、話を続けた。

『今日、専門なんすよ、美容の・・・。明日入学式で、今日はスーツで来いって言われて、買ったばかりのヤツ急いで着たんすっ!ありがとございますっ!』と言った。

案外、素直。照れ隠しもあるのか、話を続けてきた。

そして、エスカレータを昇りきった出口で、別れ際に『明日入学式なんだ、おめでとう!美容なら尚更、ダサくちゃだめじゃない。カッコ良くね!』と見送った。

専門学校なら18歳か19歳か、、、。
もし、私が24歳で子どもを出産していたら、これくらいの息子でもおかしくないのか・・・と思うとなんだか母心。

近年、大学の入学式なのに、両親どころか祖父母まで参加する過保護っぷりも、存在するという今日この頃。
その男性が一人暮らしかどうかは不明だが、家族で一緒に暮らしていても、お母さんが身支度をチェックして玄関で送り出す・・・なんてことは平成の世では無いのかな~と思った。

春の暖かい日差しが眩しい商店街へ、新しいスーツを着た専門学生は胸を張って消えていった。

SAKURA_20140329

社会人20年以上にもなると、年度はあれど1月とか4月とか、なんとなく世間の“スタートの区切り”という意味ではメリハリに欠けてくる。
ましてや、弊社は9月末が年度末。

ピカピカの専門学生に出会ったことで、4月に入ってからようやく、“スタート気分”を感じ、清々しい気持ちになれた気がした。

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